ハイヤーの乗務員に求められる資格や素質

私たちがハイヤーを実際に見る場面として思い出されるのは、テレビのなかの政治家や皇室の方々の送迎などでしょう。住む世界の違う要人が利用するものという印象がありますが、近年はそうでもないようです。それは、ハイヤー事業が送迎という車両の運転が基本というものから変わりつつあるからです。確かに古い時代、要人たちの送迎のために利用されることがほとんどでした。

ハイヤーの車両が黒塗りの高級車であることから、停車しているだけでもかなり目立ちます。停車している場所を見ても、そのあたりの路上ではなく、高級ホテルの前、何かのイベントが行われる会場や空港などです。ハイヤーが停まっているだけで、どのような人が乗っているのだろうと興味を持つ人も多いため注目が集まります。そのような憧れとする存在だったハイヤーが、身近な存在になることは嬉しい限りです。

まずは、ハイヤーの基本を見ていくことにします。ハイヤーを取り扱う会社は、ハイヤーのみの事業をしている会社とタクシーとハイヤーの両方の事業をしている会社があります。乗務員は二種自動車免許の資格が必要であり、普通自動車免許の取得だけではハイヤーの乗務員にはなれません。しかし、ここ数年増えているのは、募集は普通免許を取得していることが最低ラインではあるものの、二種自動車免許の取得費用を負担してくれる会社が増えていることです。その結果、門戸が広がり、若い年齢層のハイヤー乗務員が増えてきたように感じます。ハイヤー業界の未来を考えると、若い世代の雇用を推進していくことは重要だと言えます。

二種自動車免許の取得は、普通免許取得後3年以上経っており、AT免許限定でも取得可能となっています。二種自動車免許については、タクシーの運転手であっても取得が必要であるため、タクシーの運転手が年収アップやスキルアップのために、ハイヤーの乗務員の求人に応募するパターンも多いようです。ちなみに、大企業に直接雇用されているお抱え運転手については、二種自動車免許がなくてもできます。どうして二種自動車免許がなくても雇用が可能なのかは、お抱え運転手がお客様を車に乗せて対価を得るような業務でないからです。

必要な免許については二種自動車免許を持っていればいいのですが、ハイヤーの乗務員は運転ができればいいわけではありません。追加して求められる素質や素養があり、基本的な英会話の習得があります。乗務員が英検2級以上の取得を目指しているような会社もありますし、フランス語やマレー語やアジア圏で使われる言語など外国語の日常会話ができることが望ましいです。なかには秘書検定を取得している乗務員や、試験合格を目指している乗務員もいるため、努力が必要な職種と言えるでしょう。

中途採用でも入社試験や面接に合格すればできるのがハイヤーの乗務員ですが、最終的に一番大事なのは資格よりも人間性を含めた素質のようなものだと言われます。顧客にはセレブな方をはじめ、要人、大企業の役員が中心となるため、細やかな心遣いや、言葉使いなどを含めた所作など品格が求められます。このような素質のようなものは、これから努力して身に着けるというよりも、持って生まれたものや育ちが出てしまいます。ある程度は研修でマニュアル化されているとは思われますが、イレギュラーなことがあった場合に、その人の素質は出てしまうものです。

素質が大事といっても、運転技術などに関しては会社の研修で学ぶところは多く、実際に業務にあたるようになると、ドライブレコーダーで自分の運転の危険性を把握するような研修も行われるとのこと。まずは、ゲストを安全に目的地まで送り届けることを心がけていくことが必要です。

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2021年04月01日
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